2010/8/8
3週間振りの登板 from Scranton
7月17日のトレド・マッドヘンズ戦の登板結果は、3回2/3、5安打、3失点、2奪三振でした。
オールスターブレイクなどもあり、前回の登板からこの試合までに、登板間隔が3週間ほど開いてしまいました。シーズン中にこれだけ試合から遠ざかってしまうこともなかなかないため、しっかり準備して登板しました。先発投手が初回に4失点して崩れるという、自分が登板するパターンとしては、比較的準備がしやすい状況でした。ただ、3回の途中、無死2、3塁という場面でしたので、先発投手のためにも、チームのためにも、なるべく走者をかえしてしまいたくないと思っていました。
自分にとっての先頭打者を、ショートライナーに打ち取って1アウト。次の打者もセカンドゴロだったのですが、その間に3塁ランナーが生還。さらにヒットも打たれて2失点。次のライトフライで3アウトになり、傷口を広げてしまうことなくチェンジにできたことはよかったですが、2人のランナーをかえしてしまったことは悔やまれました。
次の4回は、走者1人のみで無失点に切り抜けましたが、やはり3週間振りの実戦ということもあってか、球は走っておらず、次の5回、その回の先頭打者と次の打者に、2者連続ソロホームランを浴びてしまいました。スライダーでストライクを取りにいった球と、真っ直ぐを痛打されました。また、6回にも2死からカウントを取りにいった真っ直ぐをホームラン。今季はここまでに14試合に投げて被本塁打数は5本だったのですが、ストライク先行で、と意識しすぎたのが裏目に出てしまったのかもしれません。
しかし、この試合は久々の登板だったにもかかわらず、カウントを悪くしてあっぷあっぷというわけではなく、しっかりピッチングができましたし、また、捕手のサインに首を振ってチェンジアップを投げ、それで打ち取ることができたりするなど、プラスの面もありました。
7月23日のロチェスター・レッドウイングス戦の登板結果は、2回2/3、3安打、2失点、2奪三振でした。
前回、3週間振りの投球で、真っ直ぐが走っていなかったことから、あまり間隔をおかずに投げたかったので、中5日でまた登板できてよかったです。ただ、ローチェスターのマウンドが、昨年までの高かったものが削られてしまったのか、まるで神宮球場のように低く変わっており、かなり違った印象を受けながらの登板となりました。それに、点差が離れている序盤というパターンではなく、6回に3対3の同点でマウンドを引き継いだので、それもいつもとは異なる点でした。それでも、準備する時間はたっぷりありましたし、自分の場合、あまり点差とか試合状況は考えずにマウンドへ上がるので、いつもと同じように、3イニングスくらいを目処に自分のピッチングができれば、という気持ちで臨みました。
1イニング目は、センターフライトセカンドゴロで、立ち上がりはまずまずでした。ヒットの走者を出しましたが、盗塁を捕手が阻止してくれて3アウト。まだ真っ直ぐのスピードは90マイルくらいが最速で、もう少し走らせたいところでしたが、それでもバットを振らせて空振りを奪えていました。2イニング目に、先頭打者にソロホームランを打たれたことで相手に勝ち越されましたが、これは、真っ直ぐにタイミングを合わせた空振りをしていたため、スライダーを投げたところ、実はそれを待たれていたようで、フルスイングされてライトフェンス越え。
この本塁打はいたしかなたいとして、次の打者に、連発を警戒して腕を強く振って投げたところ、四球になってしまったことが、傷口を広げてしまうパターンになりかねなかったので、気をつけなければならない部分でした。しかし、無死1塁から、2者連続三振で、なおかつ、また捕手が盗塁を刺してくれたことで、事なきを得ました。自分もしっかりクイックを使って、この日2度目の盗塁死を奪え、これは捕手モンテーロとの共同作業を喜びたいところです。
3イニング目に入り、ヒットと犠牲バントで1死2塁とされ、続く打者をセンターフライに打ち取ったところで降板となりました。得点圏に走者を残してマウンドを去りたくなかったのですが、案の定、バトンタッチした投手が打たれ、走者をかえされてしまいました。今年は、なぜか、自分が残した走者にホームを踏まれてしまう機会が多いです。この試合、自分が負け投手になってしまい、自責点も2点と、記録の面では残念でした。ここから約1カ月は、失点を減らしていき、なんとか防御率を下げてシーズンを終わりたいと思っています。
こちらは、ナイトゲームだと少し肌寒くなってきて、早くも秋の気配を感じていますが、日本は猛暑が続いているようですね。さて、そろそろ甲子園での高校野球の季節。母校の水戸商業高校は、残念ながら敗退してしまいましたが、茨城は、水城高校が、春夏通じて初の全国大会出場を果たし、盛り上がりを見せていると聞きました。しかも、1回戦から圧勝のゲームが続き、決勝戦でも11対0だったとか。水城高校は、自分の高校時代の恩師である橋本先生がご指導されており、部長は、自分と同級生の関根君です。この快挙にはおめでとうございますと祝福したいですし、甲子園でのご健闘を、アメリカよりお祈りしています。