K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2011/6/30

先発2試合とリリーフ1試合 from Trenton

2Aのトレントンで先発1試合とリリーフ1試合、
3Aのスクラントンで先発1試合の登板がありました。

まず、6月18日のビンガムトン・メッツ戦の登板結果は、
5回、6安打、4失点、3奪三振でした。

前々日に先発登板を伝え聞いたこともあり、調整がうまくできなかったことや、
肩肘の状態がよくはなかったこともあり、腕を思いきり振っての投球ができずに、
少し不安のあるまま、マウンドに上がらなければなりませんでした。

初回の先頭打者に対する初球、少し抜いた真っ直ぐを、
いきなりドンピシャのタイミングで捉えられ、プレイボールホームラン。
これは仕方ないとしても、次の打者に四球を与えてしまい、
1死後にまた四球で、このあとタイムリーヒットと犠牲フライで2失点。
真っ直ぐがあまり走っておらず、空振りが取れなかったことが、
苦しいピッチングにつながってしまった部分もありました。

2回も先頭打者にソロ本塁打されました。
大きなフライがライトの壁に当たったように見えたのですが、
判定は本塁打で、それが覆ることはありませんでした。
4回には先頭打者にヒット、5回にも先頭打者に死球と、
なかなか流れに乗ることができず、この試合では、
最後まで自分らしい投球ができませんでした。

6月23日のポートランド・シードッグス戦の登板結果は、
1回、1安打、無失点、1奪三振でした。

チーム事情により、この日からブルペンに入ることになりました。
そしていきなり、4点リードの最終回に登板しました。

前回、イニングの先頭打者に対しての結果がよくなかったことから、
この試合では、ノーワインドアップではなく、
すべてセットポジションから投げてみることにしました。

先頭打者にスライダーをレフトに弾きかえされてヒットを打たれましたが、
そこからはなんとか粘って無失点で切り抜けることができました。
セットポジションからだと、球威など少し犠牲にする面があるかもしれませんが、
やはり制球は定まっていたようにも思います。

また、前回のビンガムトンは少し暑いくらいの気温でしたが、
このポートランドでは13度しかなく、ブルペンでヒーターをつけているほどでした。
アメリカでの遠征の厳しさを、また再認識させられました。

リリーフ登板した翌々日、いきなり3Aへの合流を告げられ、
2Aの遠征先だったニューブリテンから、3Aの遠征先であるダーラムへと、
急遽、移動することになりました。
シカゴ経由の飛行機だったのですが、サウスウエスト航空を初めて利用し、
全席自由席で、搭乗順だけが示される方式に、少しだけ戸惑いました。

6月26日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、
6回、3安打、3失点、3奪三振でした。

初回は三者凡退だったのですが、2回、先頭打者を歩かせた後、
5番打者に外角真っ直ぐを合わせられて2ラン本塁打を打たれてしまいました。
さらに、四球後の二塁打で1失点。
ビンガムトンで先発したとき同様、四球が失点につながってしまい、
せめて2失点で凌がなければならなかったと悔やんでいます。

しかし、それ以降も四球が多かったにもかかわらず、
粘り強く失点はせずにこらえられたことはよかったとは思います。
今後も3Aに留まって登板することになりそうなので、
次は自分らしい投球ができればと思っています。

それにしても、2Aの遠征先から3Aの遠征先へ移動してきたため、
もう2週間も自宅へ戻っていません。まるで旅人のような暮らしです。
6つめのホテルで、衣類もなくなってしまいそうで、
このまま遠征が続いたら、困ることになりそうです。