K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2008/9/4

プレーオフへ向けて from Scranton

8月26日のバッファロー・バイソンズ戦の登板結果は、6回、4安打、無失点、2奪三振でした。初回、先頭打者に四球を与えてしまったものの、後続を3人で打ち取って、そこからいいリズムで投げることができました。球は全体的にまとまっており、真っ直ぐも変化球も悪くない状態でした。

味方打線が3回までに6得点してくれる展開で、相手打線が淡泊に打ちにきたので、ストライクを先行させてフライを打たせることを心掛けました。4回、5回と2安打ずつされて得点圏に走者を背負いましたが、ゼロで切り抜けて、6回を無失点という結果でした。

8月31日のシラキュース・チーフス戦の登板結果は、6回、7安打、3失点、4奪三振でした。久しぶりに苦手なデーゲームで投げることになり、サングラスをかけようと思っていたのですが、それが壊れてしまい、気持ちに不安を残しての登板となりました。ダブルヘッダーの初戦、ルール上7回で決着と決められており、短い試合では少しのミスが勝敗に左右すると思ったので、ピンチで集中し、最少失点で抑えていくことを意識しました。

初回、2時プレーボールだったために太陽が高く、眩しかったのですが、いきなり2番打者に2塁打される展開だったので、気を引き締めていきました。そこは2者連続で外野フライを打たせて凌ぐことができました。4回、一塁ゴロと三振で2アウトをとった後の打者に、低めの真っ直ぐをセンターオーバーの二塁打。ここは無失点に抑えようと、次の打者には内角真っ直ぐでバットをへし折ったのですが、セカンド、ショート、センターのちょうど中間に落ちるヒットで失点してしまいました。

6回には、ヒットの走者を置いて、4番打者に2ラン本塁打。スライダーでタイミングを外せたと思ったのですが、ポール際ぎりぎりフェアのところへ運ばれてしまいました。結果的に2対3で試合には負けてしまって残念でしたが、苦手なデーゲームでゲームを作れたことは収穫でした。

昨年のオフからトレーニングをして、この夏場に向けてピークを作れるように調整してきました。その結果、レギュラーシーズンを終えて14勝6敗、防御率3.45という成績は、まずまずだったと思っています。もちろんメジャーに上がって活躍することが目標ですが、まずは、もうすぐ始まるマイナーのプレーオフで、今年の総決算という内容の投球をしたいと思っています。