2008/9/17
プレーオフでの先発 from Scranton
9月5日のポータケット・レッドソックス戦の登板結果は、7回、5安打、2失点、4奪三振でした。インターナショナルリーグのプレーオフは、1位のスクラントン対ワイルドカードのポータケットの北地区対決から始まりました。1勝1敗で迎えた第3戦の先発を務めることになり、重要な一戦ですし、最少失点、できれば無失点に抑えて長いイニングを投げられればという気持ちでマウンドに臨みました。
プレーオフは、移動スケジュールが苛酷です。この日はバスで5時間揺られて、早朝5時に現地入りし、少し休んでから球場へ行き、その日の夕方には先発するというハードさでした。投球前から体がしんどく、腰が張っていたこともありましたが、大事な試合なので、最初から飛ばしていきました。
初回、四球とヒットでいきなり無死1、2塁のピンチを招いてしまいました。普段のレギュラーシーズンなら、最少失点に抑えられればいいと思ってしまうところですが、ここは1点もやらないという強い気持ちでクリーンナップに向かっていきました。そして、3番を三振、4番と5番を外野フライに打ち取ることができました。
2回も2死1、2塁を無失点、3回は三者凡退と無失点を続け、味方打線が3得点してくれていたこともあり、このままゼロで抑えるつもりで投げていました。しかし4回、2死走者なしから、四球、捕手の打撃妨害、ヒットで満塁とし、そこでカウントを悪くして、押し出しにならないようにとストライクを取りにいった球をヒットされて2失点。
しかしここで、次の打者をファーストフライに打ち取り、後続を断つことができ、チームのリードを保つことができました。そこから、5、6、7回と連続三者凡退。結局試合は6対4。重要な一戦で、体がしんどかったのに7回まで投げられ、チームの勝利に貢献できてよかったです。
9月11日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、6回1/3、5安打、2失点、5奪三振でした。ポータケットを3勝1敗で下し、次は南地区1位のダーラムとのトリプルA優勝決定戦。自分が登板したのは2勝0敗で迎えた第3戦で、この試合も、できれば無失点で抑えたいと思っていました。
しかしこの日の移動は前回よりも苛酷で、前日、夜中まで延長13回の試合をこなした後、そこからバスで8時間半の移動。現地のホテルにチェックインできたのは、試合当日の朝9時でした。試合開始前からひどく疲れていて、腰の張りも前回以上でした。それでも弱音を吐いているわけにはいかず、すぐに先発しなければなりません。
この試合も初回から飛ばしていきましたが、2回、6番打者にソロ本塁打を浴びて先制を許してしまいました。カウント2-2から、右打者の内角低めにスライダーを投げたのですが、コースはよかったももの高さがベルトラインにいってしまい、左翼席に運ばれてしまいました。
3、4回を三者凡退に抑えたあとの5回、四球で無死1塁としたところで、7番打者のバントを自分が処理して一塁へ送球したのですが、送球が走者とかぶってしまい、カバーに入った二塁手が捕れませんでした。球がファウルグラウンドを転々とする間に一塁走者が生還して1失点。
しかし、8番打者に犠牲バントを決められて1死2塁となったところからは、チームが負けていたし、もう1点もやらないという思いで、気合を入れて投げました。そして打者2人から連続空振り三振。なんとか2失点で踏みとどまりました。結局、7回途中まで投げたのですが、もう体力的には限界で、自分としてはここまでが精いっぱいでした。勝てなかったのが残念でしたが、万全ではないコンディションの中、まずまずの投球ができたと思っています。