K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2009/5/11

徐々に課題をクリアして from Scranton

4月30日のノーフォーク・タイズ戦の登板結果は、5回1/3、7安打、4失点、3奪三振でした。

これまでの試合は、7割程度の力でいって、ピンチになったら強めに、という感覚で投げていました。しかしそれでいい結果が出ていないこともあったので、この試合では、全体的に強めに投げる意識をもって臨みました。初回は狙いどおりフライ2つとゴロ1つで三者凡退に抑えましたが、2回、5番打者にソロホームランを浴びてしまいました。ホームランを量産している打者であることを確認せず、ワンボールになったところで無難にストライクを取りにいってしまったことが悔やまれます。

この試合は全体的にコントロールに問題はなく、チェンジアップが今一つでしたが、かわりにスライダーと真っ直ぐがよく、攻めのピッチングができていたように思います。3回は、ヒットとエラーで出した走者をピッチャーゴロで返しませんでしたし、4回はフライでのアウトが3つで三者凡退と、自分の持ち味が出せました。5回はヒットが3本続いて1失点しましたが、なおもピンチが続いた場面で2者連続三振と、粘り強く投げられました。

6回、できれば走者なしで後続の投手にバトンタッチしたかったので、もう少し投げさせてほしかったのですが、交代は首脳陣の判断なので仕方ありません。前回の登板がピリッとしなかったため、もう少しいい降板の仕方をしたかったのですが、6回途中まで投げられたことで、次の段階にいけるという感じでした。

5月5日のインディアナポリス・インディアンズ戦の登板結果は、6回1/3、3安打、1失点、6奪三振でした。

試合前に自分のスタッツを見ると、ここまでの試合、投げたイニング数よりも打たれたヒット数が多かったので、それは改善したいと思いました。初回の立ち上がり、先頭打者にファウルで粘られた上にフルカウントとなり、てこずってしまったのですが、ライトフライに打ち取れて、そこからは自分のペースで投げることができました。今年は立ち上がりがスムーズなのは、もしかするとキャンプで中継ぎを務めていたことがよかったのではないかと、プラスに考えています。

2回、4番打者を警戒していたのですが、とりあえず外角から入ろうと投げた球をセンターへ運ばれてソロホームラン。しかし、結局失点はその1点のみで、被安打も3本のみ。3回には三塁打されたあとを三振に打ち取り、5回は三者三振と、狙いどおりのピッチングができました。

1対1で迎えた6回、一死1塁でピッチャーゴロに打ち取り、思惑どおりに併殺かと思ったのですが、自分が二塁へナックルのような球を投げて悪送球してしまい、思わぬピンチを招きました。このエラーは、今年のキャンプで投内連携をたくさん練習してきただけに残念でした。その後、ショートフライト四球で二死満塁となり、さらに次の打者もフルカウントまでいってしまいましたが、相手が根負けしてレフトフライを打ち上げてくれて助かりました。自分のエラーで招いたピンチだっただけに、失点しなくてほっとしました。

6回を終えたところで、監督からあと1人だけ投げてくれといわれ、サードゴロに打ち取ったところで交代。前回は走者を残しての交代だっただけに、今回は最後まで丁寧に投げて、前回の反省を生かせたかたちとなりました。この試合は1失点でしたが、まだ防御率が5点台なので、これをこれから少しずつ改善していけたらと思っています。