K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2012/5/7

甲子園での登板 from Kobe

ウエスタン・リーグで2試合に登板しました。

4月24日の福岡ソフトバンク戦の登板結果は、
5回、7安打、5失点、2奪三振でした。

福岡ソフトバンクは、足をからめた攻撃が得意だとチームメートから聞いていましたが、
この試合では走者を気にしすぎてしまうよりも、
自分のピッチングに集中することを優先させました。
それにしても、あれだけ大きくリードを取られることはアメリカではあまりなかったので、
盗塁されたことも含め、次回は工夫しなければならいないと思いました。

投球内容は、初回に4安打と失策で4失点してしまい、立ち上がりが難しかったです。
午前中に試合開始という条件も、なかなか厳しいものがありました。
でも、四球で自滅するような点の取られ方ではなかったのでまだよかったです。
気持ちを切らしてしまうことなく、2回以降は1失点に抑えられました。
予定されていた5回で、96球という球数を投げることができ、
いろんな球種を実戦で試せたことも収穫でした。
敵地のマウンドを経験できたこともプラスですし、
シーズンに活かせればと思っています。

5月1日の阪神戦の登板結果は、
6回、4安打、1失点、5奪三振でした。

6年ぶりとなる甲子園でしたが、最初に向かったのは、マウンドではなく、打席でした。
打撃練習はできていないので、初球、真っ直ぐだけに的を絞ってバットを振り抜くと、
打球はレフトの頭上を越えて2塁打になりました。
相手先発の清原投手は、同郷の後輩ですし、一緒にトレーニングをしたこともある仲なので、
2打点も挙げてしまうことになって申し訳なく思いました。

打席へ向かったときも、マウンドへ向かったときも、アウェイであるにもかかわらず、
甲子園のお客さんから拍手や声援を送っていただき、嬉しかったのと同時に、
ファンの温かさをありがたく感じました。
甲子園のマウンドは以前とほとんど変わっておらず、懐かしく、そして投げやすかったです。

投球内容は、腕の振りが以前より少し改善されました。
真っ直ぐはまずまずでしたし、チェンジアップも抜けてしまうことはあったものの、
空振りも取れましたし、徐々によくなっています。
特に、真っ直ぐのインコースとカットボールがよく、
狙いどおりに投げられたので、このまま精度を上げていければと思います。

ここまで急ピッチで調整を進めてきました。
正直、もう少し調整時間が欲しかったように思いますが、
翌日からは1軍の練習に合流しましたので、
ここから、結果が求められる登板に備え、しっかりと準備をしていきます。
1軍で投げる機会を与えられたときには、まずは、早く雰囲気に慣れ、
自分のリズムを大切にし、ゲームを作っていくことで、
チームに貢献できればと思っています。