K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2017/6/25

1安打の7勝目と完投の8勝目 from Sanda

開幕以降5月まで、ローテーションを守り、
いいピッチングができていますし、
肩肘もケガなどまったく心配なく、
6試合に先発して無傷の6連勝と、結果もついてきています。

そして、6月に入ってもその状態を維持しており、
先日は2試合に先発し、
7勝目を1安打ピッチングで、8勝目を完投で、
チームの勝利に貢献することができました。

まず、6月6日の田辺スポーツパークでの、
和歌山ファイティングバーズ戦の登板結果は、
7回、1安打、無失点、5奪三振でした。

もうすっかり試合勘も戻ってきましたし、
ここ最近はオリックスに在籍していた頃よりも、
体調も万全で、自分の思ったような球が、
投げられるようになってきています。
対戦相手の打者の特徴も把握できてきたことも、
自分らしい攻めの投球ができている要因です。

この試合では、初回の先頭打者にヒットを打たれ、
そのゴロ処理をレフトが誤って無死二塁の、
いきなりのピンチで試合が始まりました。

ですが、2番を三振、3番を内野ゴロ、
そして4番も内野ゴロに打ち取り、
無失点で終われたことで、
流れを自分の側に引き寄せられました。

そこからは相手打線にスキを与えず、
1本のヒットも許すことなく、
7回まで投げることができました。

相手の服部投手も、3回に1失点したのみで、
素晴らしいピッチングをしていたので、
緊迫したいい投手戦ができたことも、
自分にとっては気が引き締まってよかったです。

ここまで完璧に抑えられたことで、
また自信になりましたし、それをこのまま継続しようと、
次の試合の準備もしっかりできています。

そして、ホームのアメニスキッピースタジアムでの
06ブルズ戦の登板結果は、
9回、8安打、2失点、11奪三振でした。

この試合も、ホーム恒例となってきた予告先発で、
平日のナイターであったにもかかわらず、
いつもより多くの観客がご来場くださいました。

応援してくださっている皆様に、
また前回のようないいピッチングをお見せできればと、
マウンドに臨みました。

自分としては、デーゲームよりナイトゲームの方が苦手意識もないので、
いい投球ができると思っていたのですが、
失点してしまったのは、相手投手よりも自分が先でした。

4回、3連打を許して1失点し、
しかしそこからは傷口を広げることなく3アウト。
以降は、どうにか流れをこちらへ引き寄せようと、
自分の持ち味でもある粘り強いピッチングを続け、
5、6、7回もゼロで凌いでいきました。

この日は打線がなかなかつながらず、
7回まで0対1でしたが、
8回、1死3塁からセカンドゴロの送球がエラーとなり、
2失点目を献上してしまいました。

2点ビハインドで迎えた9回、
そこまで球数は120球を超えていましたし、
もう降板することも考えられました。
でも、自分としては、どうしてもこの試合をあきらめてしまいたくなく、
負けたくないという意地で、最終回もマウンドへ向かいました。

その最終回、フライアウトとヒットで1死1塁。
そこから自分の牽制悪送球で1死2塁。
得点圏に走者を背負い、これ以上、もう点はやれないと、
勝負所で思い切って投げました。

結果は、2者連続スライダーで空振り三振。
ベンチへ帰ると、なんとか逆転して自分に白星をつけようと、
チームが一丸となってくれていることが伝わってきました。
みんなが声を出していましたし、
三振で1死となっても、あきらめている選手はいませんでした。

そこから、2番三浦選手がヒットを打ち、ランナーが出たところで、
自分には、打線が逆転してくれると雰囲気でわかりました。

3番松本選手が二塁打でまず1得点、1点差。
4番田中選手がヒット、5番生島選手が敬遠で満塁。
6番平野選手が犠牲フライで、同点。

その後、パスボールで逆転サヨナラという、
劇的な幕切れにベンチもスタンドも大騒ぎになりました。

結果的に、ここまで8試合に先発させていただき、8連勝。
これは、もちろん、チームのみんなや、応援してくださった方々のおかげです。
特に今回の完投勝利は、チーム一丸となって掴んだ、
思い出深い勝利となりました。