K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2012/9/13

約2カ月ぶりの日ハム戦 from Osaka

9月7日の北海道日本ハムファイターズ戦の登板結果は、
7回、9安打、2失点、2奪三振でした。

左脇の状態は前回とあまり変わらず、コンディションが万全とはいえませんでした。
しかし、シーズンも終盤ですし、少しでもチームに貢献したい思いから、
現状でベストを尽くせればという気持ちでマウンドに臨みました。

日ハム戦は約2カ月ぶりでしたが、前回は7回まで投げてなんとかゲームが作れたので、
今回もストライクを先行させる攻めのピッチングができればと思っていました。

初回、先頭打者の陽選手に、外角の真っ直ぐをライト方向にうまく打ち返され、
いきなり二塁打でピンチを招いてしまう立ち上がりでした。
犠打とピッチャーゴロで2アウトまでこぎつけたのですが、
4番の中田選手に低めのスライダーを打たれ、左翼席まで運ばれてしまいました。
低めに投げられたことはよかったのですが、コースが少し甘く、
狙いどおりにファウルを打たせることができませんでした。

先制を許してしまったことは残念ですが、気落ちすることなく、
以降は失点しないようにと、丁寧に投げることを心掛けました。
3回には2死満塁、7回には2死1、2塁のピンチがありましたが、
結局どちらも無失点で切り抜けることができました。

3回のピンチは、ホフパワー選手をスライダーで一塁ゴロに、
7回のピンチは、中田選手をチェンジアップでレフトフライに打ち取りました。
特に7回のピンチは、初回に本塁打されていた中田選手が相手だっただけに、
フルカウントからチェンジアップで抑えられたことは自信につながりました。

この試合では、日高選手とバッテリーを組ませていただきました。
真っ直ぐが本調子ではない中で、スライダーを効果的に使ったリードで、
要所をうまく抑えることができました。
序盤はチェンジアップのコントロールがばらついていましたが、
それでもしぶとくチェンジアップを要求してくれたことで、
後半はそれが低めに決まりだしました。

また、この試合では、4回に牽制死を奪えたことも、自分にとっては収穫の一つでした。
牽制はよく練習していますし、渡米する以前から自信もありました。
日本のランナーはリードが大きいため、牽制で刺せるチャンスも多いように思います。