K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2010/6/20

試合の中継ぎ登板 from Scranton

6月3日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、2/3回、無安打、無失点、1奪三振でした。

試合も終盤になり、もう自分が投げる場面は訪れないかもしれないと思い、ブルペンで自主的に投げこみをしていました。すると最終回、1死走者なしから、いきなり登板中の投手が3連打を浴び、急遽、自分がマウンドへ向かうことになりました。

それまでブルペンで投げていたことで、すんなりとゲームに入ってゆくことができました。結果は、空振り三振とショートゴロで三者残塁無失点。ときにはこういう展開での登板もあり得るので、いつでも自分のピッチングができるよう、心と体の準備が必要です。

6月9日のシャーロット・ナイツ戦の登板結果は、3回1/3、3安打、3失点、3奪三振でした。

いつ登板するかわからない状況なので、登板間隔のことなどを考えず、自主的にトレーニングをして調整に工夫をしています。登板があるかもしれないことを考えると、ウェートやランニングをハードに入れていくことはしないのですが、今は、登板の翌々日からは、かなりしっかりトレーニングしています。

そして、この日は先発投手が崩れたことで、また緊急登板となりました。自分の気持ちとしては、与えられた一試合一試合、ベストを尽くす、といった感じです。調整の難しさや、怪我が心配な部分もありますが、そこは自分の経験でカバーして、いつも自分自身のコンディションをチェックしながら、試合に入っています。

4回からの登板でしたが、いきなり真っ直ぐを2塁打され、ピンチを作ってしまう展開でした。しかし、そこからは犠牲フライで1失点したもののヒットは許さず、傷口を最小限にとどめました。続く5回も、先頭打者を出しながら、空振り三振とゴロ2つで無失点。6回も三者凡退と、ここまではロングリリーフの役割を無難にこなせました。

チェンジアップがいい低さに決まり、それを中心に組み立てたことで、ゴロに打ち取れた機会が多かったように思います。真っ直ぐやそれ以外の球種もコントロールできていましたし、全体的にまとまっていたという印象です。最後の7回は、四球とヒットのランナーを2人残して、後続の投手へバトンタッチしなければならなかったので、それが心残りでした。しかも、結果的にその走者が生還してしまい、失点が増えたことは残念です。

さて、サッカーのワールドカップ、アメリカでは、あまり盛り上がっていない感じがします。クラブハウスでテレビ中継されていても、アメリカ人選手はほとんど見ていません。ワールドカップより、カレッジベースボールを見ている選手もいたりします。

サッカーが好きな自分は、ラテン系の選手たちと一緒に、多くの試合を注目しています。日本代表の初戦、カメルーンとの試合も見ました。アフリカで行われたアウェイの試合で、先制した1点を守り抜けたということは、もの凄く価値のある勝利といっていいと思います。ワールドカップ開催前は、日本代表のいい話題がアメリカまで届いてこなかったので、この大一番で結果を出せた選手たちの素晴らしい活躍に、拍手を贈りたいです。今後の試合も期待して応援したいです。