K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2010/3/10

オープン戦登板 from Tampa

ここまで順調にトレーニングできて、オープン戦まで予定どおりメニューを消化してきました。風邪の具合も完治し、体調は万全です。先日の登板時に爪が割れてしまうアクシデントがありましたが、それはシーズン中にも時々あることですし、あまり深く割れたわけでもないので心配ないです。キャンプは朝が早く、生活はすっかり朝型のリズムで、気持ちよく過ごせています。風邪が完治したことで、これからしっかり走るトレーニングもできますし、シーズンインまで、いい準備ができればと思っています。

今季オープン戦初登板は、5日のタンパベイ・レイズ戦でした。4回途中、先に投げていた投手陣が打ちこまれてしまったことで、あまり準備の時間が与えられず、わずか15球の投球練習だけで、突如マウンドに向かわなければならない状況でした。まずは打者との感覚を徐々に取り戻していき、そのなかでいろんな球種を試すことができればと、最初の登板なのであまり多くを望まずにマウンドに上がりました。

1死満塁のピンチから登板し、空振り三振とショートフライでその回をしのぐことができました。続く5回も三者凡退でうちとり、結果は1回2/3を無失点でした。出来は自分が思っていた以上で、チェンジアップはあまりよくなかったのですが、スライダーでストライクが取れたことがいい結果につながったように思います。

しかし、7日に登板したミネソタ・ツインズ戦は、中1日で肩が張っていたこともあり、ケガをしないように投げ終えることで精いっぱいというのが本音でした。この日も突然登板を告げられ、やはり準備が万全でないままマウンドへ上がり、中継ぎの難しさを痛感させられる結果でした。1回を投げて4安打1四球5失点。この日は前回とは逆で、チェンジアップがよかったのですが、スライダーの精度に苦しみ、真っ直ぐもばらつきがある状態で、思うような投球ができませんでした。中継ぎという役割でいきなり登板する展開にも、これ以降、慣れが必要だなと思いました。

今年のオープン戦では、なにがなんでも結果を出さなければ、とは思っていません。それよりも、長いシーズンへ向けてしっかりと準備し、積極的にいろんな球種を試すなど、いま自分ができることを一つずつやっていきたいです。肩の張りも治まってきましたし、次回の登板では、また自分なりのステップを上っていければと思っています。