K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2009/9/19

プレーオフを終えて from Scranton

9月11日のグウィネット・ブレーブス戦の登板結果は、3回、6安打、5失点、6奪三振でした。

インターナショナルリーグのプレーオフは、まずグウィネットとの3戦先勝方式での戦いでした。メジャーへ上がった選手が多く、普段とは顔ぶれが異なりましたが、ビジターでの初戦と第2戦を、うちのチームらしいロースコア・ゲームで2連勝しました。そしてホームで迎えた第3戦に、自分が先発することになりました。この試合に勝てば次のステージへ進めるという一戦でしたが、登板間隔が中4日だったこともあり、レギュラーシーズンと変わらない気持ちで臨むことができました。

できれば、自分がゲームを作り、勝つことで、チームに休みを多くもたらすことができればと思っていましたが、残念ながらそうはいきませんでした。初回、球の走りもまずまずで、1~3番打者を三者連続空振り三振。2回も、三振1つを含む三者凡退。しかし3回、6、7番打者に連打され、8番打者の犠牲フライで先制。さらに9番打者のヒットと1番打者の四球で1死満塁のピンチを招いてしまいました。早打ちの各打者に対し、ストライクを揃えすぎてしまったことが反省材料で、もう少しボール球を効果的に使って攻められればよかったかなと思いました。

この回は、2、3、4番打者にもヒットを打たれて計5失点。打ち取っているフライが野手の間に落ちるなどの不運もありましたが、相手にいい流れを与えてしまったのは自分の責任でもあります。でも、失点してしまったことは仕方ないので、まだ続いていたピンチでアウトをとることに集中し、2者連続三振でこの回を終えました。

結果的にこの回で降板することになったのですが、もう少し投げたかったですし、勝利に貢献できずに残念でした。チームが5得点しただけに、自分が失点を防げていれば勝負はどうなっていたかわからないと思うと悔しさを感じます。でも、翌日にチームが勝利したことで次のステージへと進めたので、すぐに気持ちを切り替えました。

9月16日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、4回、5安打、3失点、5奪三振でした。

この試合は、リハビリ中の投手が先発して45球ほど投げることが予定されていたので、自分は2番手として登板することを告げられていました。試合前から4回くらいでマウンドに上がることがわかっていたので、春のオープン戦での中継ぎとは異なり、いつ出番がやってくるのかわからないという難しさはなく、先発と同じような気持ちでマウンドに上がりました。

4回、先頭打者にヒットされ、次の打者にも2塁打されて、打者2人で1失点。攻める気持ちが強すぎてストライクで勝負してしまいましたが、前回同様この場面でも、もっとボール球を上手に使うべきでした。6回には2番打者にソロ本塁打を浴びて1失点。この打者には、3ボール1ストライクから、四球を出すくらいなら単打を打たれてもいいので4球目のストライクと同じコースを突いたのですが、強振されてレフトスタンドまで運ばれてしまいました。前回同様この試合も、4連続三振を奪うなど調子自体は悪くなかっただけに、結果を出せずに残念です。

これでシーズンが終了したわけですが、まずはゆっくり体を休めてから、来季に向けてのトレーニングを開始します。9月で野球を終えなければならないことは寂しい面もありますが、それだけ準備期間が長くなるとプラスに捉え、課題をもってトレーニングに取り組んでいきます。