K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2009/2/27

オープン戦登板 from Tampa

いよいよオープン戦が始まり、25日のトロント・ブルージェイズ戦で、4番手として初登板しました。今はメジャー相手に投げられる機会を与えていただけていることをチャンスと思い、結果を出すことはもちろん、ピッチャー井川慶をアピールし、多くの方々の目にとまるような内容をと考えつつ、マウンドに臨みました。過去2年のオープン戦初登板では、制球力に苦しみ、自ら難しい試合にしてしまいました。しかし今年は、このオープン戦序盤から結果を出していくことに照準を合わせて自主トレしてきたので、万全の状態で投げることができました。

結果は、1回、打者4人に対し、1安打、1奪三振、無失点でした。まずはストライクを先行させ、そこから積極的に攻めていく投球ができました。まだ真っすぐは走っておらず、チェンジアップが1球浮き気味になり、スライダーはまずまずといった感じでしたが、全体的にうまくまとめられたと思います。今後各球種ともに精度を上げていき、結果を出し続けられるようにしたいです。

中継ぎという役割はあまり得意ではないですが、今の段階で先発に固執すると登板機会が限られてしまうので、チャンスを多く与えてもらっているんだと、プラスに捉えています。もちろん、先発にはこだわりがあります。この試合でも、早めに肩作りを終わらせ、ブルペンではなくベンチからマウンドに向かうなど工夫をしました。現状では、自分の中で先発という気持ちを切らすことなく、中継ぎという与えられた役割をしっかりこなしていき、チャンスをものにしようと思っています。

自分は、凄い剛速球やコントロールがあるわけではなく、総合的な能力を駆使して抑えていく投手です。その持ち味を発揮し、オープン戦からアピールしていきます。最終的には、ヤンキースはもちろん、メジャー全30球団のどこかで40人枠に入れればと思っています。