2020/6/7
シーズン開幕へ from Kobe
まず、新型コロナウイルスの影響で、
様々な影響が各所に出てしまい、
数カ月前には想像もしていなかった事態になりました。
プロ野球界も、オープン戦が無観客試合となったり、
開幕戦が延期されたりと、大きな打撃を受けました。
自分は現在球団に所属しているわけではありませんが、
やはりプロ野球がなかった春は寂しい気がしていました。
ファンのみなさんも、開幕を心待ちにしていたのではないかと思います。
自分が暮らしている神戸市内も、一時は街を歩いている人が少なく、
イベント自粛なども相次ぎ、9年前の東日本大震災の頃を思いだしました。
そんな中でも、自分は現役選手なので、
トレーニングとピッチングを欠かすことなく、
いつでもどのような場面で求められても投球ができるよう、
しっかりと準備しています。
4月20日にはサントリードリームマッチ2020が予定されていました。
自分はまたドリームヒーローズの一員として、
東京ドームで登板させていただくことが決まっていたのですが、
中止になってしまったことはとてもがっかりしました。
たくさんの観戦応募があるとうかがっていましたし、
開催における売上金の一部は東北や熊本の子どもたちの
野球復興のために寄付されるとのことでしたので、残念でなりません。
しかし、夏場に開催されることも考えられるので、
その日に向けて万全の状態に整え、たくさんのお客様に、
自分のピッチングをご覧いただけたらと励んでいます。
できるだけ早く全国のみなさんが平常どおり生活できるようになり、
事態が終息することを祈るばかりです。
そして、コロナ騒ぎの少し前のことになりますが、
2月11日、野村克也さんが逝去されました。
訃報に接したときはとてもショックでしたし、
テレビでお元気なお姿を拝見していたので信じられませんでした。
野村さんは自分がプロ入りしたときの最初の監督です。
まだ高校を卒業したばかりでコントロールが悪かった自分に、
ミットだけを目掛けて投げろと制球力の大切さを教えてくださいました。
実力が備わっていなかったのに、2000 年のオールスター明けから、
一軍のローテーションで先発させていただきました。
いま思えば、野村監督に経験を積ませていただいたことで、
それ以降の野球人生のいいスタートになったと感謝しています。
また野球面のみならず、メンバーにたくさんお話してくださって、
一番の若手だった自分は、お言葉を真剣に聞けて、
人生で大切なこともたくさん学べていたと思います。
宿舎の食堂で夕食をご一緒させていただく機会が多かったのですが、
健康的な食べ物を摂ることを心がけていらしたのが印象的でした。
最後にお会いできたのは、楽天の監督をされていたときでした。
まだ野球界でご活躍していただきたかったので残念でなりません。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
そして、昨晩テレビを見てくださった方も多かったと思いますが、
『炎の体育会TV』という番組に、マスクマンとして覆面をかぶり、
出演させていただきました。
生放送終了まで、正体を明かせなかったことから、
ここで告知ができなくて申し訳ありませんでした。
番組の様子や感想につきましては、
またここで近日ご報告させていただきます。