K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2013/9/4

ファームでのソフトバンク戦。 from Kobe

8月22日のファームでの福岡ソフトバンクホークス戦の登板結果は、
6回、9安打、3失点、4奪三振でした。

前回は試合開始時間が12時半と早く、早朝から動き出さなければならないため、
体が慣れていませんでしたが、今回は17時半開始のナイトゲームで、
余計な心配をすることなく試合に臨むことができました。

また、ソフトバンク打線とは、日本復帰後に何度か対戦してきていることもあり、
打者の特徴は掴んできていました。
松中選手のような大打者が4番にいたので、力試しになると思いました。

初回、2死1塁でその松中選手を打席に迎えましたが、
これまでの対戦でいいバッティングをされていたため、
警戒するあまりに四球を与えてしまいました。
でも、次の5番打者をセンターフライに打ち取ることで、初回は無失点でした。

この試合での課題は、前回あまり投げられなかったスライダーを多めに使うことと、
真っ直ぐの明らかなボール球をなくし、右打者の外角、左打者の内角へ、
きっちりコントロールすることでした。

2回は内野安打と四球の無死1、2塁から、
三振、ショートゴロ、レフトフライで無失点でした。
スライダーを効果的に使えましたし、真っ直ぐもまずまずでしたので、
前回よりもピッチング内容がよく、ゲームを作れるだろうと感じていました。

3回、2番打者の2塁打と、2死からの6番打者のヒットで1失点したのは、
ともに真っ直ぐをとらえられてのものでした。
また、4回、5回にも1失点ずつしましたが、
ここでも各打者が真っ直ぐを狙い打ちしているような感じがしました。

しかし、だからといって相手の狙い球をかわして真っ直ぐを投げないのでは、
ファームで自分の球を磨いている意味がなくなってしまうので、
気にすることなく自分の課題に対して、しっかりと挑んでいきました。

結果的に、スライダーはボールとストライクの出し入れができましたし、
真っ直ぐに関しても、おおむねコントロールができていました。
5回の時点で球数が90球を越えていましたが、
6回まで投げて最後は無失点に抑えることができました。

ファームでの登板は、今季のみならず、来季にとっても大切な実戦の機会になります。
一試合一試合、一球一球を無駄にすることなく、
各球種を磨いていくつもりで丁寧に投げることで、
一軍で勝利に貢献できるようになれればと思っています。