K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2012/7/25

前半戦を振り返って from Fukuoka

7月18日の福岡ソフトバンクホークス戦の登板結果は、
4回1/3、5安打、3失点、3奪三振でした。

オールスター前の最後の試合だったこともあり、
すべての投手が登板できるように備えていた試合でした。
それだけに、自分はなるべく失点せずに長いイニングを投げ、
ゲームを作って次の投手につなげればと思ってマウンドに臨みました。

初回、2回と、走者は出しながらも無失点で抑え、立ちあがりはまずまずでした。
真っ直ぐが抜けてしまうことがあってコントロールが難しかったのですが、
その分、カットボールがよかったので、それに頼って凌ぐようなピッチングでした。

3回、四球の走者を一塁に置いてペーニャ選手を迎え、ここは当然ながら慎重になる場面でした。
前の打席ではうまく三振を奪えていたので、ここではフルカウントになったところで、
歩かせてピンチを広げたくないという意識が働き、カットボールでストライクを取りにいきました。
結果的には、それが真ん中に入ってしまい、スタンドへ運ばれて2ランでした。
ボール球でもいいというくらいの気持ちで、しっかり腕を振っていってもよかったかなと悔やまれます。

次の回にも犠牲フライで1点を失って降板することになりました。
長いイニングを踏ん張って投げていくことができず、ファンとチームに申し訳なく思っています。
この試合では、真っ直ぐでカウントを稼げず、ピッチング全体が窮屈になってしまったことが反省点です。
今後は、カウントを有利に攻めていき、自分のリズムに持ちこむのが課題です。

さて、これで前半戦が終了しました。ここまで、あまりにいろんなことがあり、
自分にとってはとても慌ただしいシーズン前半でした。
チームのキャンプに参加せずに自主トレで体を作っていき、
チームに合流してからは、かなり急ピッチでマウンドに立てるまでに調整しました。
1軍で登板できたその試合で怪我をしてしまったり、
そこからしばらく調整を余儀なくされたりと、バタバタしてしまいました。

それでも、怪我を順調に快復させ、1軍で復帰後初勝利をあげることができ、
後半戦へ向けて、準備は整いつつあると感じています。
あとは埼玉西武ライオンズ相手に投げれば、パ・リーグの全チームと対戦したことになります。
選手の顔や名前、それに特徴などがわかってきましたし、
これから、自分の持ち味を出して勝利していければと思っています。

しっかりとゲームを作る試合を増やし、ローテーションを守り、
チームの勝利に貢献することで、借金を一つずつ返済し、
クライマックスシリーズに進出できたらと思います。

7月13日、誕生日を迎えて33歳になりました。
自分がプロ入りした頃は、33歳の投手というと、ずいぶんおじさんのような気がしたものでした。
いま、若手選手には、自分がおじさんに見られているのでしょう。
自分自身は、まったくおじさんになったとは思っていません。
近年、様々な理由から選手寿命は延びてきているように思いますし、
自分も、まだまだこれからという気持ちでいます。
しっかり体調管理をして、チームの勝利に貢献していきたいです。
これからも、ご声援よろしくお願いします。