K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/8/22

一つ一つの登板機会を大切に from Rochester

8月11日のローチェスター・レッドウィングス戦の登板結果は、6回、8安打、2失点、6奪三振でした。

ローチェスターのマウンドは、すごく高くて投げにくさがあります。藤井寺球場のマウンドに似たイメージですが、土が固いので傾斜がきついまま投げなければなりません。そのマウンドで、四球で崩れてしまうことなどないよう、ストライクを先行させることを意識して試合に臨みました。

前回の試合では、初回と2回に失点を許してしまいました。しかし今回の立ち上がりはまずまずで、初回から3回まで、ヒットやエラーで走者を背負いながらも、要所で三振を奪って無失点で抑えることができました。4回に3本の長短打で2失点しましたが、その直後も三振で凌ぎ、5回は1安打、6回も1安打のみで、ゲームを作って後続投手にバトンタッチできました。

8月は四球の数が、1試合目に2個、2試合目に1個、そして今回の試合が無四球と、制球力が安定してきました。特に今回は、マウンドが高く、さらに球審のストライクゾーンが狭いという条件で無四球だったことは収穫です。これからも今回のような投球を続けていければ、結果はついてくるものと思っています。ローチェスターは、プレーオフ進出をかけて首位争いをしている相手です。次回こそは勝利に貢献したいです。

ところで、ヤンキースが自分の保有権放棄を示すウェーバーにかけ、他チームとトレード交渉したことが一部アメリカのメディアで報道されたようです。トレード自体はアメリカでは珍しくないので、驚くようなことはありませんでした。チャンスはどこに転がっているかわかりません。今は、与えられている一つ一つの登板機会を大切にし、いつでもベストを尽くし、他球団からも欲しいと思われるような選手になるよう、日々努力していきたいと思っています。