2011/3/22
再渡米しました from Tampa
震災で被害を受けた茨城を訪れるため、キャンプ中のタンパを離れ、7日間だけ一時帰国していました。実家のある大洗町と、自主トレの際にお世話になったひたちなか市を訪問しましたが、成田空港から現地へと向かう車内の景色を見ただけで言葉を失いました。道路の至る所に地割れや陥没があり、民家の瓦が崩れ落ちて散乱し、そして茨城へ到着すると、津波で水没してしまった地域が泥や砂でおおわれていました。いつも自主トレで走っていた場所に津波が来たときの写真を見せてもらいましたが、その様子は想像を絶するものでした。
今回は、自分が帰国する前にマネジメント会社の方が、ツイッターなどで支援物資の援助を呼びかけてくれたことで、飲料水、カップ麺、乾電池、衛生用品などがたくさん届けられ、それを役場や災害対策本部へと手渡すことができました。ご協力くださったみなさまには本当に感謝しています。ありがとうございました。
家族の安否確認はできましたが、まだライフラインが確保されておらず、家族だけでなく、みなさん大変な生活を強いられていました。お店には食料が並んでいませんし、すべての物資が不足していました。ガソリンもないことから、遠方へ物資を買いだしに行くこともできず、また、道路も整備されていないため、ガソリンが十分行き渡るのにも、かなりの時間がかかってしまうように思われます。
しかし東北地方には、茨城よりもひどい被害にあった地域が多く、町が消えてしまうような惨状には、本当に胸が痛みます。被害者やご遺族のことを思うと、なんといっていいのかわかりません。いまは、自分たちひとりひとりが、被災者のことを思い、できることをしっかりとやっていくことだと思います。
一時帰国を許可してくれた球団は、震災翌日には10万ドルを寄付してくださり、日本のことをとても心配してくれました。迅速な行動にはとても感謝しています。まだ心配なことも多いですが、まずは家族の安否確認をして安心できましたし、今後はしっかりと野球で頑張っていこうと思っています。