2015/7/20
ファームでの中日戦と誕生日。 from Kobe
7月2日のファームでの対中日ドラゴンズ戦の登板結果は、
2回、5安打、6失点でした。
5月15日以来となる久しぶりの実戦登板で、
先頭の4番打者に四球を与え、次の5番打者に本塁打され、
出鼻をくじかれるかたちとなり、流れに乗っていくことができませんでした。
その本塁打は、打者が真っ直ぐを狙っているのがわかったのですが、
ファウルを取れればと、あえて投げた真っ直ぐをスタンドへ運ばれてしまいました。
この試合、真っ直ぐは140キロ台まで戻っていて、前回は変化球を多投したので、
今回はたとえ打たれても真っ直ぐ中心でいこうと決めていました。
体をかなり絞って今回のマウンドに臨んだのですが、
その体にまだ慣れないうちに失点してしまったことで、
その後もなかなか自分の攻めのピッチングができず、
2イニングスを投げて降板することになりました。
それでも、前回より力強い球を投げられたことや、
8割ほどの力で腕を振っても肩肘にはまったく問題のないことは、
今回実戦で投げてみての収穫でした。
もっと球が走ってくれば、真っ直ぐを狙われていてもファウルを取れるでしょうし、
今の体に自分の感覚が慣れてくれば、さらにキレも出てくると思います。
昨年は痛い箇所があってなかなか腕を振るピッチングができませんでしたが、
今年はどこも痛いところがなく、気持ちよく投げることができています。
ここまでフィジカル的に追い込んでトレーニングしてきたので、
体が慣れてきたときの自分が楽しみですし、さらにボールに磨きをかけていきたいです。
そして13日、誕生日を迎えて36歳になりました。
プロ入りしてから今まで、誕生日に登板した記憶がなく、
やはり今年も投げることはありませんでした。
3年前にアメリカのコロンバスで、電光掲示板の文字で祝福されたことはありますが、
日本ではまだファンの方々に球場で祝っていただいた機会はありません。
誕生日に登板することと、地元茨城で登板すること、
この2つはなぜかここまで実現していませんが、
いつか機会があれば、活躍して多くのファンの方々と喜びあえればと思っています。
さて、通算2000本安打を達成したアレックス・ラミレスさんが、
巡回コーチとして選手たちにアドバイスを送ってくれています。
現役時代に何度も対戦し、オールスターブレイクの際には食事に行ったこともあり、
今回の巡回中に気さくに声をかけてくれました。
打者としての視点から自分の投球についての意見を述べてくれて、
テクニックを駆使して変化球を活かせばまだまだ活躍できると激励してくれました。
かつての対戦相手からの激励は心強かったですし、
意見してもらったこともいろいろ考えて、
これからのピッチングに活かせればと思いました。
ファームは今の時期、若手を育成することに主眼が置かれ、
登板機会はそう多くはありません。
でも、ベテランとしてチームのために働けるように、
少ないチャンスで自分をさらに成長させていきたいです。