K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2016/9/15

順調なピッチング練習 from Kobe

お盆明けて少ししてからブルペンに入り、ピッチング練習を始めています。
兵庫ブルーサンダーズにお世話になって練習していますが、
現在は中2日か中3日明けてブルペン入りするという間隔で、
順調に仕上がってきています。

腕の振りに手応えを感じていて、
昨年オリックスのファームで140キロ台を記録した、
そのとき以上の球が投げられていると思います。

変化球も織り交ぜて60球ほど投げていますが、
あとは打撃投手に登板させてもらい、
打者と対戦する感覚を取り戻せば、
今月中に実戦で投げることもできるだろうと考えています。

肩肘の調子はまったく問題なく、夏まで投げなかったことで、
かえってリフレッシュできて、とても好調です。
筋トレも1日おきぐらいに継続できていますし、
なるべく早くブルーサンダーズの試合で投げる機会を頂戴できれば、
自分らしいピッチングができると思っています。

いまは体のパワーが漲っていて、
全体的に昨年の自分よりも上回っているという自信もあります。
もっと腕のスイングを速くしていき、
登板機会を得られたときのことを考えて、トレーニングをしていきます。

登板の前にはこのウェブサイトでお伝えできればと思っていますので、
ファンの皆様に応援していただければ嬉しく思います。

トレーニングに励んでいたので、夏休みはほとんどなかったのですが、
お盆明けの週末に、宮古島へ3泊4日の旅行をして、
心身ともにリフレッシュしてきました。

宮古島はオリックスのキャンプ地で毎年2月に訪れていたのですが、
夏のオンシーズンに行ったのは初めてでした。

もちろんとても暑かったですが、やはり海が美しく、
水中眼鏡とシュノーケルをつけて素潜りを楽しみました。
ホテルの従業員が水族館より美しいといっていたとおり、
透き通った海の中で魚や珊瑚を間近で見ることができました。

そして、関西へ戻ると、訃報に接し、とても驚きました。
ブルーサンダーズで一緒に練習していた、
仲間である選手が急逝されました。

まだ20代という若さで、直前まで試合に出場し、
会話もたくさんしていただけに、訃報を知ったとき、
驚きのあまり言葉を失いました。

レギュラー内野手として、最近は打撃も好調で、
飛距離も伸びて、練習では柵越えも放っていました。

もちろん彼もプロ野球選手を目指して頑張っていて、
自分がこのチームに来たばかりで、まだ帽子がないとき、
同じ「BS」マークなのでオリックス時代の帽子をかぶっていると、
彼はそれを見ていたのでしょう。
その後ブルーサンダーズの帽子が自分に手渡されると、
「オリックスの帽子をください」と彼がいってくれたので、
プレゼントするととても喜んでくれました。そんな純粋な若者でした。

独立リーグの選手はアルバイトをしながら野球を続けている選手も多く、
彼もラーメン屋さんで働きながら、夢を追いかけていました。
「いつかラーメン屋へ来てください」と誘ってくれていましたが、
結局、行けずじまいになってしまいました。

もう彼はいませんが、いつにの日にか、彼がいたラーメン屋さんへ、
彼を思いながら、食べに行こうと思っています。
心よりお悔やみ申し上げます。