2007/4/13
メジャー初登板 from Minneapolis
メジャー初登板となったオリオールズ戦の結果は、5回、8安打、7失点、2奪三振でした。
自分にとってのメモリアルゲームを、試合前から打者の特徴を事前にチェックするなどして楽しみにしてきました。プロデビュー戦も忘れられない思い出ですが、メジャーデビュー戦も、結果だけを重視するのではなく、思い切り力んで全力を尽くすことだけを考えていました。しかし結果的にはあまり力むことをせず、自然といつもと同じような気持ちで投げてしまいました。せっかくのメジャーデビュー戦なのに、「普通」だったことが、少しだけ悔やまれます。
投球内容は、オープン戦でよかったスライダーが思うようにコントロールできず、真っ直ぐに頼らざるを得ませんでした。日本時代にもこういう試合はありましたし、投球の調子は日によって違います。スライダーが悪いなら悪いなりに、なんとか踏ん張っていきたかったのですが、結局先発投手としての仕事は満足にできませんでした。それでも、メジャーのマウンドに立てたという収穫はあったわけですし、また、真っ直ぐがある程度通用することも確認できたので、前向きにまた次回の登板で
頑張ろうと思えました。
試合中や試合直後にはあまり実感がわかなかったのですが、1日、2日とたってくるにつれ、目標にしてきた最高峰メジャーリーグのマウンドに立てたことを、ほんとうによかったなと思えるようになりました。ここからが、自分自身の本当の意味での勝負の始まりです。いまは次回の登板に備えて、しっかりと体調管理をしています。
開幕からのヤンキースタジアムでの6試合を終え、いまはミネアポリスへ初遠征に来ています。ミネソタは綺麗な街で、そしてまだ寒いです。タンパの暑さを思うと、アメリカの広さを痛感します。メトロドームは東京ドームがモデルにしたスタジアムだけあり、屋根の雰囲気などが似ています。これからは、どこの街、どこのスタジアムへ行っても初めてです。次回以降の登板では時差もあるでしょうし、大変だろうなとは思います。でもいろんなことに徐々に慣れていって、自分のパフォーマンスをしっかり出せるようにしていきたいです。