2008/6/10
新たな自信 from Scranton
5月28日のポータケット・レッドソックス戦の登板結果は、7回2/3、8安打、2失点、4奪三振でした。ポータケットはホームで強く、最近2試合は乱打戦をしており、打撃力のあるチームです。まずは立ち上がりで丁寧な投球をし、うまくゲームを作ろうとマウンドに臨みました。それと、この試合の2日前の投球練習でカットボールを投げ、それがうまくコントロールできたので、実戦でも試してみることにしました。
立ち上がり、初回は三者凡退でしたが、2、3、4回と先頭打者に出塁を許してしまう展開でした。しかしカットボールが思った以上の出来で、カウント負けしていてもゴロを打たせて打ち取ることができ、2回と3回は無失点。4回も内野手が打球を弾いてしまい1失点したものの、後続をショートゴロに仕留められて、最少失点で切り抜けることができました。
5回には4番打者相手に、内角への真っ直ぐが少し低めにいってしまい、それを右翼席まで運ばれてしまいました。しかしソロホームランだったので気持ちを切り替え、その後は8回途中で交替するまで無失点。同地区の強敵相手に快勝できてよかったです。
6月2日のローチェスター・レッドウィングス戦の登板結果は、7回、9安打、6失点、6奪三振でした。この試合は立ち上がりにコントロールが定まらなくなり、四球とヒットで走者をため、ホームランを打たれて大量失点するという悪いパターンが出てしまいました。何年先発を務めていても、立ち上がりの難しさを痛感させられています。この初回は、真っ直ぐでカウントを稼げず、スライダーも浮いてしまい、苦しい内容でした。
しかし、2回までに6失点したわりには球数が少なめでしたし、その後もマウンドを任せてもらえたので、少しでも長いイニングを投げようと気持ちを切り替えました。監督やコーチが自分を信頼して試合を任せてくれていることは、投手として嬉しいですし、その期待に応えたいという思いもありました。浮きぎみのスライダーをあまり使わず、真っ直ぐ、チェンジアップ、カットボールの組み合わせで、3回から7回までを無失点。ゼロで抑えていれば、うちは打線が好調なのでまだ勝つチャンスもあると思っていたら、そのとおり7回に逆転してくれました。
日本でも、序盤に大量失点した試合で、その後ねばり強く投げて勝利を目指すという投球をしたいとは思っていましたが、なかなかできずにいました。それをアメリカでやれたことは、新たな自信になりました。これからも、「ねばり強く」という自分のスタイルを忘れずに投げていきたいです。