K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2015/9/1

ファームでの阪神戦とソフトバンク戦。 from Kobe

8月13日のファームでの対阪神タイガース戦の登板結果は、
2回、1安打、無失点、1奪三振でした。

また、8月15日の福岡ソフトバンクホークス戦の登板結果は、
1/3回、5安打、4失点でした。

中継ぎでの登板が続いていますが、肩肘にはまったく問題なく、
気持ちよくマウンドに上がることができています。

まずは中1日での登板となった阪神戦ですが、立ち上がりの5回、
2番、3番、4番という打順からでしたが、
ライトフライ、センターフライ、ライトフライと、
2つのフライアウトで三者凡退に打ち取ることができました。

この日は真っ直ぐを力強く投げることができ、コントロールも良く、
カウント負けすることなく、まったく問題なく自分の投球ができました。

特にフライアウトが3つだったことも、自分の真っ直ぐが戻ってきていると、
手応えを感じられました。もっと球速が増していけばさらいいいのかもしれませんが、
現状でも真っ直ぐでファウルが取れているので、このコントロールも踏まえれば、
まずまずいいところまで戻ってきていると思えています。

梅雨時期には、真っ直ぐを狙って打たれることがしばしばあり、
改善しなければならない問題点だと感じていましたが、
夏場に入ってそれもクリアできてきました。

この試合は2イニングスを投げましたが、6回も5番から始まる打順をヒット1本に抑え、
無失点でマウンドを降りることができました。
最後の打者からは三振も奪えましたが、空振りしてくれて三振でもいいし、
詰まらせてくれて凡打でもいいという思いで投げた内角への真っ直ぐで、
結果的に三振になりました。変化球も含め、思い通りの攻め方ができました。

前回は中1日で、また次の試合も中1日でソフトバンク戦に登板することになりました。
もちろん疲れは多少あって、心身ともにリフレッシュできているわけではないのですが、
登板機会を得られているので、その役割を果たすことに専念しています。

先発投手が4失点して負けている状態で2番手での登板となりましたが、
相手打線が流れに乗っているところとはいえ、
自分にとっては今季初のソフトバンク戦だったので、
しっかり抑えられればとマウンドに臨みました。

まずは先頭の2番打者に、スライダーをちょこんと当てられてレフト前ヒットとなり、
いきなり無死からランナーを背負う難しい展開になりました。
問題は3番打者で、カウント2ストライクまで追い込んでいながら、
不用意に真っ直ぐを投げてそれを狙い打たれて二塁打にされてしまいました。
ここはもっと慎重にいかなければいけない場面だったと悔やまれます。

さらに4番の長谷川選手には、初球の真ん中低めのシュートを本塁打され、
失投ではなかったものの、入り方がシュートではなかったとチョイスミスが残念でした。
その後も三塁へのボテボテの内野安打と、さらに1死後に二塁打を打たれたところで、
走者を残して降板することになりました。

ボール自体は悪くはなく、どの球をとってもコントロールできていたのですが、
攻め方に問題があり、もったいない試合となってしまいました。

そして、この2試合は、お盆休み期間の登板となりました。
プロ野球選手にはもちろんお盆休みはないのですが、
神戸から博多へ移動する新幹線が満員だったり、駅などどこも混雑していたりすることで、
お盆休みの熱気は感じることが出来ました。

さてここまで、中継ぎとしてはまずまずの仕事ができてはいます。
でも、それに甘んじることなく、自分の売りはあくまでも瞬発力より、
イニング数を稼げる持久力だと思っているので、先発に戻ってもいい仕事ができるよう、
しっかり準備しつつ、もっと成長していければと思っています。

とはいえ、試合を投げることでしか得られない打者との感覚などは、
中継ぎでも、先発でも、いずれにせよ大切なものなので、
与えていただいている登板機会を無駄にすることなく、
このまま毎試合登板準備を続けていきたいと思っています。