2010/9/9
先発ローテーションでの2試合 from Scranton
8月28日のバッファロー・バイソンズ戦の登板結果は、6回、2/3安打、4失点、10奪三振でした。
先発ローテーション入りしてから、長いイニングを任せてもらえることで、心にゆとりをもってマウンドに臨むことができています。カウントが悪くなっても、それほど球数を気にしなくていいので、じっくり攻められますし、やはり先発はやりやすいなと感じています。
この試合は、初回から4回まで、内野手のエラーによる1人の打者を出しただけで、思ったように攻められました。すべての球種を思い通りにコントロールできていましたし、特にチェンジアップとスライダーは、ボール球を効果的に投げることができました。それが、この試合の10奪三振という結果にもつながったように思います。
5回は、先頭打者に二塁打を打たれてピンチでしたが、セカンドゴロで1死後、6番、7番打者を相手に連続三振。ここもうまくコントロールでき、ボール球を振らせることができました。また、6回には三振で1死後、二塁打とヒットで1、3塁というピンチでしたが、続く2番打者をインコースの真っ直ぐで詰まらせて、思い通りショートゴロでのダブルプレーで、切り抜けることができました。この試合は、相手投手もいいテンポで投げていて、お互いゼロが続く、締まった好ゲームでした。
7回、二塁打とヒットで無死1、2塁としたころで、5番打者に二塁打され、この試合初めてホームを踏ませてしまいました。その後、2三振で2アウトまではこぎつけたのですが、8番打者に2ボールノーストライクとカウントを悪くして、そこからスライダーでストライクを取りにいった球を打たれ、レフトスタンドまで運ばれてしまいました。この前の回までいい投球ができていただけに、もう一踏ん張りできなかったのが残念です。しかし、この後、また同じバッファローとの試合に先発できることが決まり、打者の特徴を知っていてラッキーだと思いましたし、与えられたリベンジする機会を活かそうと思いました。
9月9日のバッファロー・バイソンズ戦の登板結果は、6回1/3、3安打、無失点、3奪三振でした。
初回、1番と2番打者に2ストライクまで追い込んでいながら、センター前とライト線にポトリと落ちるヒットで、いきなり無死1、2塁のピンチから試合が始まりました。続く3番打者には、ファウル、ファウルで8球まで粘られながら、低めのスライダーで空振り三振。そして4番、5番を、サードゴロ、ライトフライに打ち取り、無失点で凌ぐことができました。この試合は、立ち上がりのピンチを粘り強く切り抜けられたことがとても大きかったと思います。
それ以降、2回から6回まで、ヒットを打たれることなく、テンポよく投げられました。真っ直ぐでインコースを突くような攻め方もできましたし、チェンジアップは前回ほどでなかったにせよ、カッターとスライダーをしっかりコントロールできたので、ピッチング全体をまとめられたように思います。
7回、ロッテにも在籍したことがあるパスクチ選手にヒットを打たれ、さらにフォアボールで1死1、2塁としたところで交代。もちろん、ランナーを残してマウンドをあとにすることは嫌だったのですが、後続の投手が抑えてくれたので、無失点という結果にほっとしました。
レギュラーシーズンが終了し、チームは今年もディビジョンシリーズで優勝することができました。このチームへ来てから毎年プレーオフへと進出できていることは嬉しいですし、今年も、少なからず自分がチームに貢献できてよかったです。スクラントンは、スタンドのお客さんの服装にジャンパーが目立つなど、すっかり秋めいてきました。プレーオフに向けてしっかり準備をして、いいシーズンの締めくくりができればと思っています。