K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2017/8/4

楽天と巨人との交流戦先発 from Kawasaki

この夏場、NPBとベースボールファーストリーグ選抜(関西独立リーグ)との
交流戦が数試合組まれており、
自分は選抜チーム一員として、そのうち3試合に、
先発登板させていただくことになりました。

7月22日、泉球場での楽天ゴールデンイーグルスとの交流戦は、
5回、1失点という登板結果でした。
前回楽天と対戦した春先と比べると、腕がしっかり振れてきて、
体調も管理できていましたし、自分の思い描く投球が、
ある程度できるという自信はありました。

初回、2番向谷選手にヒットを許したのですが、
捕手が盗塁を刺してくれて、後続を抑えて無失点。
このスタートで流れに乗れたのが大きかったです。

東北でしたので13時からの試合開始でもそれほど暑くなく、
2、3、4回と大きなピンチもなく、
順調に試合を進められました。

球威もまずまずで、最速142キロの速球と、
スライダーとチェンジアップを低めに集め、
3回からは毎回三振も奪うことができました。

5回、先頭打者を追い込んでいながら力みすぎ、
四球を与えてしまいました。
続く打者がレフト前ヒットで、無死1、2塁。
この試合初めてのピンチで1失点し、
なおも1死1、2塁で、1番打者のオコエ選手を迎えました。

ここは三振が欲しい場面だったので、
追い込んでから内角真っ直ぐを腕を振って投げ、
狙いどおり三振を奪うことができました。

初回ヒットを打たれている向谷選手もレフトフライに打ち取り、
結果的に予定の5回を1失点で、先発としての役目を終えました。

続く7月29日、ジャイアンツ球場で行われた巨人戦は、
残念ながらコンディションが悪すぎて、
苦しい投球になってしまいました。

4回2死までは、どうにか1失点で粘っていたのですが、
投球中にアンダーシャツの腕の部分が破れてしまうという、
珍しいアクシデントで着替えに一時ベンチへ戻ってから、
それまでよかった流れを急に失ってしまったように思います。

この日はとにかくひどい猛暑で、
体調の悪さも重なって、そこからはただ投げるだけでも精一杯でした。
意識が朦朧とする中、配球や打者のことなど細かなことを、
考える余裕すらなくなっていました。

コーチにも試合前から体調が悪いことは伝えてあったのですが、
あとアウト1つでチェンジだったので、
なんとか頑張ってくれれば、という思いだったのかもしれません。
でも体がしんどすぎて、そのアウト1つがとても遠く感じられました。

結局、4回途中で降板し、先発としての役目は果たせませんでした。
それでもチームメートたちが、その後に奮起して同点とし、
試合に負けなかったことだけが救いでした。

次のオリックス戦は、古巣との対戦です。
まだ顔見知りの若手も多いので、
少しでも自分らしい投球を披露できればと思っています。