K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2014/11/1

シーズンが終了しました。 from Kobe

チームがクライマックスシリーズで敗れた翌日、
自分も秋季キャンプから神戸へ戻り、10月26日までオフとなりました。
その間もトレーナーに体のケアをしてもらい、
1日たりとも無駄にしない気持ちで、
すでに来季へ向けてスタートを切りました。

今季を自分なり振り返ってみると、
体調面で万全でいることができず、悔しい思いが強いです。
アメリカから日本へ戻り、オリックスへ入団した1年目は、
オフに左肘の手術を受け、2年目はそのリハビリからのスタートでした。

そして3年目となる今季、春先からコンディションはよかったですし、
オープン戦から先発としてローテーション入りし、
今年こそは、という思いでした。
4月には今季初勝利を挙げ、ピッチングは順調でしたし、
だいたい自分の思い描いたようなプランで前半戦が進んでいきました。

予定としては、夏からさらに調子を上げていくつもりでしたが、
前腕の肉離れという、過去に経験したことがない怪我に見舞われたのが誤算でした。
それ以降は怪我が続き、自分の体に自分で戸惑っているような状況でした。
秋になって回復し、ファームでの登板でいい兆候が見られたことが、
来季への自分自身への期待となっています。

育成リーグでの登板も、韓国のチームとの対戦も、
この年齢になって初めての体験でした。
秋に入ってからも腕の調子が良くはなく、思ったより大変でしたが、
すべてが投手としての自分を高める経験になっていると思っています。

チームはリーグ制覇は逃したものの、クライマックスシリーズに進出しました。
自分は今季2勝という結果で、残念な気持ちで一杯です。
本来ならチームの一員として、1軍でもっと勝利に貢献していなければなりません。
自分のためにも、チームのためにも、このままでは終われません。
来季をいいシーズンにするために、大切なのは、
1にも、2にも、3にも、体を万全に整えることです。

体さえ万全で、しっかり腕が振れる状態なら、
これまでの技術的な経験もありますし、結果はついてくるという自信はあります。
アメリカでやってきたことを活かすためにも、
オリックス4年目となる来季は結果を出したいです。

もう秋季練習が始まっています。これまでいろんな経験をしてきて、
20代は無理をしてでも成長するために頑張れましたが、
30代のいまは、いくらでもトレーニングに励むというより、
いかにしていい休養が取れるかというのも課題になっています。

また、今季は怪我が多かったので、力強い肉体を取り戻すためにも、
体質改善にも取り組んでいきたいです。
昨年のオフの反省点は理解できているので、それをしっかりと踏まえ、
今オフに活かせることがいまから楽しみです。
また、秋季練習の様子をご報告できればと思います。