1.　作文の内容を教えてください

『夏の思い出』

「幼いころ、友達の『今度家族で旅行へ行くねん』という話を聞くと羨ましくて仕方ありませんでした。私の実家は、田舎のいわゆる本家さんだったため、夏休み・正月・連休となれば、親類の帰省があるため、出掛けることはまず考えられませんでした。だから、小学校6年生の時、たまたま神戸の叔父の家に家族で行くことになり、その時甲子園へ連れて行ってもらった時は、本当に嬉しかったです。その時は、プロ野球に興味はなく、ソフトボールをやっていたから少しはルールがわかる程度だったのですが・・・。本当に『甲子園』って不思議ですよね。ヒットが一本出れば、球場中から『ワァー』という歓声が響き渡るその雰囲気に感動し、試合の観戦中は、暑さも忘れて夢中になってしまい、気づけば、自分の座っていた（おそらく3塁側でした）方のチームを父と一緒に応援していました。

今は私も親となり、『夏休み』は思い出をつくってやる立場になりました。『絶対私は、子供ができたら旅行とか連れていってやろう』と思っていたのですが、いざ自分が大人になるとなかなか仕事や親戚づきあいで、想像していたような旅行に連れて行ったことはありません。自分が親になって初めて親の大変さって分かるんですね。昨年は私が連れて行ってもらったように子供を甲子園へ連れていきました。昔私が野球に魅了されたように、彼女もまた『甲子園』での試合に釘付けでした。（それは去年の8月2日で井川選手が先発完投勝利されたときでした。たしか１２勝されたときです）

今年ももうすぐ夏休みがはじまります。わが子も昔の私のように『どっかへ連れて行って』と同じことを言っています。遠くへ旅行などは無理でしょうが、彼女が大人になったとき、なにかひとつでも心に残って、自分の子供に『お母さんは夏休みにこんなことがあったよ』と話してやれるようなことをしてやれれば・・・と思っています。」

2.　当選した時の気持ちは？

「みなさん当選された方は、『びっくり！！』とＨＰに書かれていますが、ほんとうに私もそうでした。電話を切ったあとも、心臓のドキドキが止まりませんでした。チケットが届くと、すごくうれしくて、娘よりも喜んでいました。『井川選手も作文読んでくれるの？』と思うと、ますます心臓がドキドキしました。」

3.　甲子園に入ったときの感想は？

「私も、娘も甲子園へは何度か行きましたが、『阪神VS巨人』戦は初めての観戦でした。さすが伝統の一戦だけあって、いつもと球場の雰囲気が違いました。球場の中がイエローとオレンジのチームカラーに分かれていました。巨人の応援団もすごくて応援合戦のようでした。また夏休み中なので、私たちの席の前後もたくさん子連れの方がいらっしゃっていました。小さなお子さんたちも、ヒッティングマーチや六甲颪をちゃんと覚えて歌っていて、暗記力にびっくりです。娘もつられて、いつも以上に大きな声で応援していたら、前に座っておられたおじさんが振り向いて笑っておられたので、ちょっと恥ずかしかったです。（笑）」

4.　印象に残ったことは？

「金本選手が、左手負傷中にもかかわらず見事にバントを決められたときには、思わず大声を出して、周囲も総立ちで喜びました。この試合で連続フル出場日本記録タイとか。本当にすばらしい！！こんな記録の瞬間に甲子園に行くことができてホント幸せでした。」

5.　井川選手へメッセージをどうぞ。

「夏休みのＢＩＧプレゼントをありがとうございました！！いつもＴＶ観戦ですが、声を上げて応援しています。(家族はチョット引いていますが・・・)８月は長期ロードに出陣ですね。体調には十分に気をつけて、またＮＩＣＥピッチングを見せてください。これからもずーっと応援しています。」

娘から・・・『いつもがんばっていてすごいですね。また勝ってね。チケットありがとう』