CHARITY
「KQUESTシート」にお越しいただいた方の作文

2004/7/31

巨人

冨松美佳さんと息子さん

1. 作文の内容を教えてください


『今も記憶に残る夏休みの思い出』


「私は、関西に一度も住んだ事がないにもかかわらず、小さな頃からタイガースファンです。それは父の影響で、パパっ子だった私はもの心ついた頃には六甲おろしを歌っていました。テレビで応援している私と父の横で、母はいつも『野球はよくわからない』と度々口にしていました。


私が小学校一年生の夏休みでした。初めて球場で生の試合を見に行ける事になったのです。残念ながら甲子園ではありませんでしたが、父が忙しい仕事を何とか調整し、やっととってくれたお休みでした。ところが試合の数日前、父に海外出張が入ってしまったのです。私は本当にショックでしたが、仕事だから仕方ない、と必死に自分に言いきかせわがままも言わないように平気なフリで数日間を過ごしました。


ところが、試合当日になり母が、『野球に行くから用意しなさい。』と言うのです。ルールも知らない母が連れて行ってくれると言うのです。球場へ向かう電車の中で母は、タイガースのメガホンと一緒に父の手紙を私に手渡しました。


そこには、お詫びの言葉と一緒に『お母さんに野球を教えてあげてね。』とありました。


選手も、チームも、ルールも知らない母に私は子供なりにあれこれ先生になったつもりで話しながら野球を見ました。そして、タイガースが勝利した時、母も大声で六甲おろしを歌っていたのです。『いつも家で二人が歌うからいつのまにか覚えちゃった。』と母は笑っていました。


あれから何年も経ち、いろいろな形で観戦する機会がありましたが、母と行った、あの夏休みの試合が私の中で一番の思い出になっています。今度は私の影響でタイガースファンになった息子と甲子園で六甲おろしを熱唱したいです。」


2. 当選した時の気持ちは?


「ただただ嬉しいの一言です。正直、急に思い立って気まぐれで応募したので、出していたことも忘れていたくらいでした。すぐに、いつも一緒に応援しているタイガースファン仲間に自慢しました(^^)。」


3. 試合をご覧になられていかがでしたか?


「やっぱり甲子園は最高だなぁと思います。言葉では説明のできない何ともいえない胸の高鳴りが快感で、ファン同士の強力な仲間意識や最強の応援で興奮も最高潮でした。試合開始早々にジャイアンツに先制され、一時は動揺してしまいましたが、同点に追いついてすぐに逆転、追加点も入れ安心して見ていました。広範にジャイアンツが追い上げてきましたが無事に逃げ切り六甲颪の大合唱。気分爽快でした!金本選手の日本タイ記録もとても心に残りました。


タイガースファンにとって甲子園は聖地ですが、地方に住んでいるとなかなか訪れる機会がありません。甲子園に一歩足を踏み入れた瞬間から漂う何とも言えない雰囲気は、ここに実際に来なければ味わえないものだと思っています。


周りの方と昔からお友だちだったかのように仲良く話をさせていただいたり、点数が入った瞬間や勝利の瞬間はメガホンを交えたり握手をしたりと、本当に仲間のように楽しく交流もさせていただきました。あらためてタイガースファンはいい人達ばかりだなぁと実感できた1日でした!今回このような機会を私たち親子に与えて下さった井川選手と関係者の方々に、心から感謝いたします。」


4. 井川選手へメッセージをどうぞ。


「甲子園に招待していただいて本当に幸せでした。親子共々本当にいい思い出になりました。いつも黙々と努力を続けていらっしゃる井川選手を見習って、私達もいろいろなことにポジティブであり続けたいと思います。これから大逆転劇で今年も是非優勝して下さい。大好きな井川選手をいつまでもずっと応援してます!本当にありがとうございました。」