2004/7/27
中日
英香里(はなぶさかおり)さんと貴志くん
1. 作文に何を書かれましたか?
『今も記憶に残る夏休みの思い出』
「『とりあえず行ってみよう。球場が見れるだけでもええやんか。』宝塚の実家へ行った時には甲子園へ、という1年も前からの主人と息子達との約束であった。昨年7月21日午後3時、当日券売り場にも行列はなく、やっぱりだめか、とあきらめかけたその時、『3塁側自由席ならまだありますよ。』それをきいただけで、もはや優勝した時のような喜びを味わえた。
暗い通路のその先からは激励のエールをおくる黄色い声がきこえてくる。外野席の階段を一歩一歩あがってふりむくと、なんとそこにはタイガースのユニフォームを着た本物の選手達が動いているではないか。緑の芝生、ゆれる黄色いメガホン、あの応援団の人達、すべてが本物、その中に私達がいる。試合開始までの3時間、きつい西日を浴びながらの苦行も、甲子園に今座っている、と思うだけで耐えられた。
ヒットのボールがあがる、ホームランも飛んでくる、CDで覚えた選手応援歌を声をからして歌い、たたきすぎて手がしびれ、一体化した何万という阪神ファンの一人になった充実感、やはり本物は最高である。しかも投手は井川さん、そしてヒーローインタヴューまで井川さん、『井川さん命』の貴志は涙ぐんで感動していた。
『今までで一番の思い出や。』と息子達も言う。どきどきしながらジェット風船をふくらませ、六甲颪を叫ぶように歌った。そして何よりも本物の選手達が投げて、打って、走って、守る姿が心に深く刻み込まれた。テレビやラジオでは決して味わえない緊張感、実際にド迫力の観客、こんな中で野球をする選手達にはさすがプロだなぁと感心した。
つたのからまる球場前での一枚の写真を毎日ながめる度に、熱い、暑い、夏を思い出す。あの熱狂的雰囲気とともに。」
2. 当選した時の気持ちは?
「腰が抜けるほどビックリしました。ちょうど、庭の水やりをしていたところだったので、庭の苔が甲子園の芝生に見えました(笑)!」
3. 甲子園に入ったときの感想は?
「すごい人で圧倒されました。さすが、タイガースファンの威力はすごい!とびっくりしました。」
4. 楽しかったこと、面白かったことは?
「走っている選手の表情までがよく見えてよかったです。テレビでは伝わりにくい、一生懸命さがヒシヒシと伝わってきました。また、知らない人同士でも、阪神ファンだというだけで、友達になれてしまう一体感がよかったです。」
5. 感想はいかがですか?
「優勝してほしい、という思いがあるので最後まであきらめずに応援しました。点差が開くと、途中で帰ってしまうファンも目立ちますが、選手の人は諦めないでほしいです。」
6. 井川選手へメッセージをどうぞ。
「息子の貴志は、『俺は井川さんが髪を切らないと切らない!』というほど井川選手の大ファンです。今日は、HP用に撮影してもらえるということで、無理やり私がCUTしました(笑)。去年と比べると苦戦している井川選手ですが、まだまだやれる人だと思うので、期待しています。また、食事などの日常生活のことがとても心配です。まわりの人にバックアップしてもらってください。そして、是非いいお嫁さんをもらってくださいね!」